HD20GA7 アッテネータプラグ〜お試し版の作成編〜

HD20GA7と併用するπ型アッテネータプラグの作成方法です。

私はとてもヘタレです。まぁそんなのでもできるので試してみるのも良いかもしれません。

始める前に

回路図
1ch分の回路です。ステレオですから2回路になります。
※ゼロが付いてる所がアース(GND)になります。
これで約9.2Ω-28dBのπ型アッテネータです。

このまま作ったりしない様に!! 篭った音になります!!

定インピーダンスアッテネータの前提として
 入力インピーダンス=アッテネータのインピーダンス=出力インピーダンス
である必要があります(インピーダンスは信号に対する抵抗と思って下さい)。

音と定インピーダンスは別な話しだとは思うのですが電送として考えた場合に
対ノイズ性能が一番良いそうです。また減衰として考えた場合も一番良さそうです。
ボリュームを使用した物はどぉがんばっても音痩せします。

プレイヤーのインピーダンス
 16Ω GA7 GA9 GB7 GB9

3強イヤホン+αのインピーダンス(括弧内は能率)
  11Ω FI5EB(119dB)
  13Ω FI3STUDIO(115dB)
  16Ω E2c(105dB) ER6i(108dB) ATH-CK7(104dB)
  21Ω FI5PRO(119dB)
  25Ω UM1(114dB)
  26Ω E3c(115dB)
  27Ω ER-4P(107dB) UM2(119dB)
  29Ω E4c(109dB)
  30Ω ATH-CK9(104dB)
  32Ω KH-C701
  36Ω E500(119dB)
  48Ω ER6(108dB)
 100Ω ER-4S(98dB)
 110Ω E5c(122dB)

おまけのヘッドホンのインピーダンス
  12Ω MDR-F1
  32Ω RS-1
  40Ω A900(101dB)
  63Ω MDR-CD900ST
  70Ω HD25(105dB)
 120Ω K601(92dB)
 300Ω HD650(103dB) HD600(97dB)
 170kΩ SR-007(100dB)

あるべき姿は?

 GA7とE2cのインピーダンスは同じなのでこの点では理想的です。
 (入力インピーダンスと出力インピーダンスが同一なので電送上は理想的)
 電子回路の計算式さんに減衰率を聞くと...
 E2c(16Ω)の場合だとR1→135Ω、R2,R3→18Ωで15.99Ω-24.57dBが良さそうです。

 減衰率を変えながらいくつか計算してみました(まだ作ってません)。
  R1,R2=R3(Ω)インピーダンス(Ω)減衰率(dB)
  135(120+15),1815.99-24.57
  82,2016.39-20.08
  47,2215.81-15.71
  24,3016.03-10.36

 なんで半端なんだ!!
  現実世界で手に入る抵抗はE24系列が主な物で定まった抵抗値の物を組み合わせる必要があるからです。
  共立電子にE24系列の抵抗セットの資料があるのでどんな抵抗が手に入るかを
  確認してください。
  電子回路の計算式さんは欲しいインピーダンスと減衰率も求める事ができますが
  抵抗値から逆算もできるので便利です。

 俺のはインピーダンスが違うんだよ!!
  インピーダンス変換を行う必要があります。また変換自身が減衰を伴います。
  国内では式が手に入りませんでしたがTEMCOMさんの Notice RadioCalc - dBCalcにありました。
  私も家では40Ωのヘッドホンを使用しているのでそのうち作る予定です。
 ※マッチングアッテネータという物もある様です。
  インピーダンス変換をしながら減衰も同時にできます。
  国内は今一でしたがCV CHEMANDY ELECTRONICSMatching Pi Attenuator Calculator
  逆算までできるページがありました。減衰はある一定レベルより下がりません。
  無謀な値を入れると怒られるので40dBとかの大きめの値にして下さい。

 変換するのに減衰したら仕方ねぇ〜じゃん
  インピーダンス変換に減衰を伴わない方法もありますが周波数特性を持つ様になります。
  一般的な用語ではネットワークと言われます。
  作ってみたい気もしますがとりあえずはヘッドホンアンプで調整しようと思ってます。

用意する物

 共立電子で揃います。合計\726-です。

 ユニバーサル基板サンハヤト製
ICB-88GH
\357-何でも良いのですが強度の都合上
両面ガラスエポキシを使用して下さい。
手持ちの物です。ICB-88Gの方が安いです。
 3.5mmジャックホシデン製
HSJ0857-0160109
\105-手持ちの物なので格好悪いです。
他の物にして下さい
 3.5mmプラグ?手持ちの物\84-多分千石で購入した8角型です。
ストレートの物を使用して下さい
 金属皮膜抵抗1/4W120Ω×2本\90-/10*210本入りで90円です。
若松通商だと高級抵抗もあります。
ブルジョアな方はビシェイでも使って使って下さい。
デールのが欲しいかたは海神無線
 金属皮膜抵抗1/4W10Ω×4本\90-/10*4
別枠
 すずメッキ線ノーブランド0.6mm\315-/10mリード(抵抗足の余り)を使えばいらないのですが長さがギリギリです。
不安な方は用意して下さい。
拘りたい方は銀でもOFCでも使って下さい。
道具(お道具編も参考にして下さい)
 ハンダ鏝 私の鏝は30Wなのですがちょっと熱いかなぁと思ってます。
 鏝台 鏝台はなくてもなんとかなります。灰皿でも使って下さい。
鏝先用の耐熱スポンジくらいは用意した方が良いかもしれません。
 ハンダ 30Wの鏝だとハンダは1.00φ(mm)程度の物が良いと思います。
 ハンダ吸取り線
私的にはハンダ吸取り線は必須です。
盛りすぎの傾向があるので今回も使用してます(−−;
ハンダ2に対して吸取り線1の割合で消費するヘタレです(T_T)
 カッター 基板を切るのに使います
 ヤスリ 切った基板を整形します。
気にしない方は不要です。
 クリップ 部品を固定するのに使います。
必須ではありませんが放熱効果も少しあります。
 ラジオペンチ リードを 引っ張るのに使います。
普通のペンチでも良いですが先が細い物の方が使い易いです。

作る

 簡単なので画像を大量に用意しました。見れば作れます(^^;
 発想元はSijosae氏が作ったXinFeedPlugです。抵抗を立てたまま
 ハンダで繋ぐ所があるのがちょっと辛いかもしれません。
 この様な配線は3D配線と呼ばれます。忌み嫌われる物で推奨できる様な物ではありません(−−;
 なるべく小さく作りたかったので使用しました。

説明しずらいので出張前の物を零号機、出張後の物を初号機と呼びます(ふ、古い...(^^;)
今回は初号機の作成方法の説明です。
画像上が零号機、下が初号機です。

01.両面基板です。
表からも裏からも同じに見えます。

02.カッターで切ります。

03.両端も切ります。

04.切ったらヤスリで整形です。

05.部品が揃いました

06.プラグのアース(GND)部分は邪魔なので切り離します。
ラジオペンチでペコペコ(?)やってるとそのうち取れます。

07.取れました。

08.ジャック画像です。
このままでは使えないので足(?)を曲げます。

09.曲げてみました。

10.セオリーは一番低い所からハンダ付けします。
私は無計画なので本能に従います(^^;
R2(10Ω)を取り付けました。
11.現物合わせです。
ちょっと大きいので切ります

12.1列分切ってみました。

13.まだ大きいです。

14.さらに一列分切ってみました。
望みの大きさにはなっていませんがこんな所が無難だと思います。
ヤスリがけも忘れずに
15.ジャックをクリップで固定します。
さっき使った抵抗の足の余りを傘の柄の様に曲げて差し込みます。
そして裏面からハンダ付けです。
火傷には十分注意して下さい。
同様に傘の柄の部分もハンダ付けします。
16.何か形になってきました。

17.プラグ差込用の輪をリードで作ってハンダ付けです。
ここがアース(GND)になります。
長さが足りない場合は抵抗を1個犠牲にして長いリードを作ってください。

ハンダ付けは片方だけにして下さい!!

18.プラグを差し込んで裏面から見た画像です
輪の端はギリギリを止めないと届きません。
なんとか届いたらラジオペンチでおもぃっきり引っ張って下さい。
輪の歪みがなくなったらOKです。画像の様に足を曲げて止めて下さい
そしてハンダ付けです。
19.表面から見た画像です。形になりましたo(^o^)o

20.R3(10Ω)を取り付けます。
抵抗をこんな感じに曲げてから差込みます。
(逆)レの長さは適当に調整します。最初は長めにして少しずつ短くします。
長さが決まったら裏面からハンダ付けします。
部品は真っ直ぐな方が美しく見える(正に見えるだけです(^^;)ので
真っ直ぐにならない場合はハンダを鏝で暖めながら手早く調整します。
抵抗もとても熱くなるので気をつけて下さい。
真っ直ぐになったらプラグ部へ(逆レを)ハンダ付けします。
21.R1(120Ω)を取り付けます。
抵抗をこんな感じに曲げて、曲げた先は切ってから差込みます。
私は抵抗を短く切りすぎたのでうまくハンダ付けできませんでした(熱を与え過ぎて茶色に変色してしまいました)。
ここはリードを長めに切って下さい。
ハンダ付けは裏面からです。調整等は↑と同じです。
これで部品の配置は終了です。
引き続いては部品間の配線を行います。
22.アース(GND)の配線と左右の信号線を接続します。
上から2段目(横線赤)がアース(GND)です。リードをL字型に曲げて使用します。
左から3.5列目辺り(縦線赤)が左右からアース(GND)への配線になります。
左右からアースへの線はリードを短く切った物を使用します。
(上はハンダに隠れてしまいましたが短いリードが入っています)
1段目(水色)、4段目(黄色)の配線も同様にして下さい。
ヘタクソ!!
トップシークレットです(−−;
人様に見せる様な物ではありません(T_T)
23.リードが余ってるはずなのでプラグ固定を強化します。
「17.」「18.」と同じ様に行って完成ですo(^o^)o。

24.完成上面です。

25.完成裏面です。

26.GA7に接続するとこんな感じです。
格好悪いですね(−−;

27.接続部分のアップです。

28.お手製のヘッドホンアンプとの接続です。
やはり格好悪いです。なんとかしないと...


注意

 ・本当はテスタを使って配線ミスや接続ミスをチェックした方が良いです。
 ・左右の音が入れ替わった場合はジャクからの配線を変更して下さい。
 ・音が出なかったら...アース(GND)の配線が間違ってます。
 ・プラグには極力熱を与えない様にして下さい。先端のプラスチック部分が溶けてガタガタになります。
  (零号機はプラグをハンダ付けしたのでカダカダになりました)
 ・くれぐれも火傷に注意して下さい。
  どちらかと言うと集中している時より気を抜いた瞬間が危ないです。

後日談

 1.しばらく使っていたのですがアース(GND)が接触不良を起こしました。
  アース(GND)はペンチで引っ張るだけではダメの様です。ハンダ付けして下さい。
 2.初号機を定インピーダンス化してみました。
  約16Ω-20dBです。抵抗は1ch分で82Ω×1と20Ω×2を使用しました。

   HD20GA7→π型アッテネータプラグ→E2c  で聴いてみると...

  篭りは無くなりましたが不思議な音になりました。
  (1)やさしい音になりました。
   丸いとか甘いとか悪い感じでは無いです。ノイズも篭りも無いので混乱しているのかもしれません。
  (2)全体的に音が上に上がった様に感じます。定位が上というのでしょうか...
   書いてて有り得ない事だとは思うのですがそぉ感じます。
  (3)左右の定位がすごくはっきりする様になりました。
   左右でパンする様な音があるとドキッとします。聴き疲れするかもしれません。
  (4)低音の量感が強くなりました。押し出しというのでしょうか...
   ノイズが無くなった分ドライバに余裕ができたのでしょうか?(・・?)
  (5)ボリュームは9の上で結構大きな音で聞けてノイズは無い状態です。

  イメージ的には真っ暗闇の中から光り輝くシャボン玉がボコボコ浮き上がってくる感じです...
  とても良くなりましたo(^o^)o

  1点だけ腹立たしい事...
  ・2604+No.15のヘッドホンアンプを使うと濃いんです(T_T)
   厚化粧なんです。真面目に泣けてきます。(T_T)
   GA7は単体でとても良いプレイヤーです(T_T)


お約束
 試す場合は自己責任でお願いします<(__)>

戻る

[PR]話題の新車を無料プレゼント中:必ず当る抽選会!今すぐ応募で簡単GET